トランプ米大統領は、連邦最高裁判事に指名したブレット・カバノー氏の性的暴力疑惑を巡り、告発した女性が上院の委員会で証言しないのであれば「残念」だと述べ、女性の証言を望む考えを示した。上院司法委員会は24日に公聴会を予定している。

トランプ大統領は19日、ハリケーンの被害を受けたノースカロライナ州に向けて出発する前にホワイトハウスで記者団に対し「彼女が出席しないとしたら、残念なことだ」とし、「彼女が現れて信頼し得る証言をすれば、非常に興味深い」と続けた。

カバノー氏から性的暴力を受けたと主張するカリフォルニア州の大学教授クリスティン・ブレイジー・フォード氏の弁護士らは18日、上院での証言前に米連邦捜査局(FBI)が捜査することを求めた。これに対し上院司法委のグラスリー委員長は、FBIによる捜査の必要はないとし、フォード氏に対する24日の公聴会への招請は依然有効だと説明した。

カバノー氏は性的暴力疑惑を強く否定しており、トランプ大統領も同氏をあらためて擁護。大統領は、カバノー氏がそのような行動に及ぶというのは「極めて信じ難い」とし、FBIによる捜査の必要性はないと述べた。

その上で、「彼女の言い分を本当に知りたい」とも述べ、この件では必要なだけの時間をかけるべきだとの考えを示した。

グラスリー委員長は18日遅く、フォード氏の出席なしで公聴会を開催するか、また同氏の証言を聞かずに司法委がカバノー氏の指名承認投票を実施するのかについて言及を避けた。

原題:Trump Says He Wants to Hear From Woman Who Accuses Kavanaugh(抜粋)