• 韓国大統領:平和宣言は在韓国米軍の縮小につながらない
  • 2回目の米朝首脳会談は膠着打開につながり得る

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長はトランプ米大統領との早期の再会談を望んでいると、韓国の文在寅大統領が20日述べた。

文大統領によれば、金委員長は米国が体制の安全を保障するならば、非核化を加速させる用意がある。金委員長からはトランプ大統領に宛てた、未公表のメッセージがあるとも文大統領は付け加えた。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領(20日)
20: (EDITORIAL USE ONLY, NO COMMERCIAL USE) North Korean leader Kim Jong Un (L) and South Korean President Moon

3日間の北朝鮮訪問から帰国した文大統領はソウルで記者団に、「2回目の米朝首脳会談は交渉の膠着(こうちゃく)打開につながり得る」と語り、次回の米朝会談では非核化の工程表策定に取り組むべきだと述べた。

北朝鮮は米国に平和宣言を求めているが、トランプ政権はこれが制裁緩和や在韓米軍の縮小を求める議論を勢いづかせることを懸念し抵抗を示している。文大統領は懸念払拭(ふっしょく)を図り、平和宣言は信頼を高める政治的声明であって、在韓米軍の縮小にはつながらないと説明。完全な平和条約は北朝鮮が核放棄を完了した後に署名されるだろうと述べた。

文大統領によると、金委員長はポンペオ米国務長官が、核兵器に関する協議を再開するために平壌を訪れることも望んでいる。

原題:North Korea’s Kim Wants Second Summit With Trump Soon, Moon Says(抜粋)