[ブリュッセル 1日 ロイター] – 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のユンケル委員長は1日、イタリア連立政権が示している来年度予算案について、EUの財政規律から乖離し過ぎているとし、同国に対し予算案を正式決定しないよう呼び掛けた。

ユンケル委員長はドイツで行った講演で「イタリアはEUとして合意している財政目標から乖離している。ギリシャ危機に首尾よく対処し終わったところで、イタリアで同様の危機が発生するのは見たくない」と指摘。

「もう危機は十分だ」とし、「イタリアが特別待遇を受けるのを回避する必要がある。すべての国が特別待遇を受ければ、ユーロは終焉する」と述べた。