• トランプ大統領が批判してきたカナダの牛乳価格設定制度は廃止へ
  • 酪農生産者団体「米国にとっては大勝利だがカナダは敗北」

カナダの酪農家は米国・メキシコとの新貿易協定により米国産牛乳の輸入が増える見通しであり、自分たちは敗北したと訴えている。

新協定により、米国はカナダの保護されてきた乳製品市場へのアクセスが拡大されるほか、トランプ大統領が繰り返し批判してきたカナダの牛乳価格設定制度は廃止される。乳製品は米国との北米自由貿易協定(NAFTA)交渉で最後まで残ったハードルの1つであり、トルドー首相は乳製品市場を守ると明言していた。トルドー首相は酪農家への打撃を緩和するため補償を約束した。

カナダの酪農生産者団体で1万2000戸の酪農家が加盟するカナダ酪農生産者連盟(DFC)のデービッド・ウィーンズ副会長は、「彼らがこのような合意をしたことに極めて失望している」とし、「米国にとって大勝利だが、カナダにとっては敗北だ」と指摘した。

原題:Canadian Dairy Farmers Get ‘Slap in the Face’ From New Nafta (3)(抜粋)