ハント英外相は、離脱交渉を巡る欧州連合(EU)の態度に英国は「強い怒り」を感じているとし、EUを激しく攻撃した。
英国のEU離脱まで6カ月を切ったが、メイ首相の提案をEUが拒否し、交渉は袋小路に陥っている。ハント外相(51)は、この無遠慮な拒絶は、EUの強硬姿勢に対する英政府の反撃を助長するもので、解決にはならないと指摘した。
保守党党大会が行われているバーミンガムで2日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じたハント外相は「EUは英国が強い怒りを感じていることを理解する必要がある」と発言。「英国が建設的な意見を議論に持ち込むたびに、駄目だ、別の案を持って来いと言えばいいというのがEUの考えなら、それは交渉ではない」と述べた。
ハント外相はEUをソ連になぞらえたことがある。この発言を後悔しているか、そのような比較がEU離脱交渉にプラスだと考えたのかと質問された同相は、「EUは交渉姿勢に極めて慎重になる必要がある。唯一受け入れられる交渉結果が離脱を望んだ英国を罰することだとEUが本当に考えているなら、欧州の理想とは相いれない」と論じた。
原題:U.K. Is ‘Very Angry’ With EU Over Brexit Negotiations, Hunt Says(抜粋)