[ワシントン 5日 ロイター] – 米上院は5日、性的暴行疑惑が出ていたブレット・カバノー氏の連邦最高裁判事への指名承認を巡り、審議を打ち切る動議を賛成多数で可決した。これにより、指名承認に向けた重要なハードルはクリアされ、6日にも最終採決が行われる見通し。
上院の構成は共和党が51議席、民主党が49議席とほぼ拮抗しており、民主党議員全員が反対票を投じ、共和党から2人造反者がでれば、承認は獲得できない。
「浮動票」として承認の鍵を握ると見られていた共和党のスーザン・コリンズ議員(メイン州)はこの日、カバノー氏の性的暴行疑惑を裏付ける確証は示されなかったとし、採決では「支持票を投じる」と語った。
民主党のジョー・マンチン議員(ウエストバージニア州)も「カバノー氏の指名に賛成票を投じる」と表明した。
MSNBCによると、カバノー氏に懸念を表明していたジェフ・フレーク議員(共和、アリゾナ州)は、状況が大きく変化しない限り、賛成票を投じる考えを示している。
リサ・マコウスキ議員(共和、アラスカ州)はまだ決定には至っていないと語った。
カバノー氏の指名が承認されれば、トランプ米大統領には勝利となり、最高裁判事の保守色が強まることになる。
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