[東京 14日 ロイター] – 茂木敏充経済財政・経済再生担当相は14日、NHKのテレビ番組の中で、ムニューシン米財務長官が日本との通商協議において、為替条項の導入を要求すると発言したことに対し、日米間で為替が問題になっていないが、必要な議論は為替が専門である財務相同士で議論していくとの見通しを示した。

茂木経財相は、この問題について「私のカウンターパートはライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表だが、そこでの話し合いや先の日米共同声明には、為替の問題は入っていない」と述べた。そのうえで為替に関して日米間で問題になっていないが「必要な議論は、(為替に関して)専門の財務大臣同士で話し合っていく」と述べた。

ムニューシン米財務長官は13日、インドネシアのバリで開催された20カ国・地域(G20)財務相中銀総裁会議の終了後、記者団に対し、通貨安導入を防ぐための「為替条項」を日本との新通商協議で求めていくとの見解を示していた。

田巻一彦