ゴールドマン・サックス・グループは元パートナーのマイク・ノボグラーツ氏が設立したギャラクシー・デジタル・ベンチャーズとともに、仮想通貨カストディアン(保管機関)のビットゴー・ホールディングスに出資している。
ゴールドマンとギャラクシーはビットゴーのシリーズBの資金調達ラウンドで約1500万ドル(約16億9000万円)を投資。ビットゴーは総額で5750万ドルを調達した。ビットゴーが18日明らかにした。ウォール街に強い基盤を持つ両社の支持を得たことは、ビットゴーがより多くの機関投資家や富裕層を顧客として引き付けるのに役立つかもしれない。
米規制当局は大手運用会社が顧客資産をステート・ストリートやバンク・オブ・ニューヨーク・メロンなど資格のある保管機関に預けることを義務付けている。しかし大手の保管機関は当初、ハッキングに対して脆弱(ぜいじゃく)な仮想通貨を預かることに慎重だった。この結果、ビットゴーのような新興企業に機会が生じた。
2013年創業のビットゴーは取引に複数の署名が必要なデジタルウォレットと、仮想通貨を保管するためのオフライン保管庫を提供する。これまでの資金調達で合計約7000万ドルを集めている。
原題:Goldman Wades Deeper in Crypto, Funding BitGo With Novogratz (1)(抜粋)