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大麻栽培施設の面積、今年9月までの1年間で6倍に
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減速する傾向は見られない-不動産コンサルティングのアルタス
大麻需要が急増しているカナダでは、大麻を栽培する用地の需要も跳ね上がっている。
カナダは17日に娯楽目的の大麻(マリフアナ)使用を合法化した。不動産コンサルティングのアルタス・グループがまとめたデータによると、大麻栽培施設の面積は870万平方フィート(80万8256平方メートル)と、今年9月までの1年間で6倍に拡大した。上場企業だけでもさらに640万平方フィートの用地確保が見込まれている。
アルタスでデータオペレーションズのバイスプレジデントを務めるレイモンド・ウォン氏は、電話取材に対し「天文学的な伸び方だ」と述べ、「上場企業はこの分野で投資をいっそう増やしている。成長が見込まれ、資本もある。施設を買い入れているほか、既存施設も拡大させている」と話した。
温室や屋内栽培、倉庫などを含む大麻施設の需要は、すでに供給が逼迫(ひっぱく)しているカナダの工業用不動産の需要をさらに押し上げる。
アルタスが示した施設面積の拡大見通しには株式非公開企業分が含まれていないため控えめな見積もりだろうとウォン氏は指摘、「減速する傾向は見られない」と述べた。
原題:Demand for Pot Grow-Ops Is ‘Astronomical’ as Canada Legalizes(抜粋)