[ニューヨーク 31日 ロイター] – ニューヨーク外為市場は、米経済の底堅さが続いているとの見方を背景に、ドルが主要通貨バスケットに対して1年4カ月ぶりの高値を更新した。
ユーロは対ドルで0.24%下落した。月間で約2.5%値下がりし、5カ月ぶりの大幅安となった。
米連邦準備理事会(FRB)は9月に今年3度目の利上げを行い、12月も追加実施が予想されている。ユーロ圏の成長鈍化に伴い、欧州中央銀行(ECB)では来年夏以降の利上げ計画に影響が及ぶ可能性も指摘される。
シリコンバレー銀行のトレーダーは、過去2年間かなり良好だった米国と、他地域の間に若干の格差が存在するようだと分析。貿易摩擦が関係している可能性も指摘する。投資家らは、米国が相手国よりうまく貿易戦争を乗り切るとみている。
英国のラーブ欧州連合(EU)離脱担当相は、EU離脱交渉について、合意が確実に視野に入り、11月後半までにまとまる可能性があるとの見通しを議会への書簡で示した。これを受け英ポンドが対ドルで0.53%値上がりした。
ドルは対円で小動き。日銀が金融政策の据え置きを決め、大規模な刺激策縮小を急いでいないとの見方が強まった。カナダドルはやや値下がりした。8月のカナダ国内総生産(GDP)が予想外に増加したものの、米ドルの上昇が相殺する形となった。
ドル/円
NY午後4時 112.82/112.85
始値 113.13
高値 113.38
安値 112.81
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.1327/1.1330
始値 1.1336
高値 1.1353
安値 1.1303