欧州連合(EU)の欧州委員会が示したイタリアの財政赤字予想に対し、同国が強く反発している。欧州委の予想はイタリア政府が提出した財政に関する文書に対する「不十分かつ部分的な分析」に基づいていると主張。その上で、2019年の目標は変更しないとあらためて表明した。
イタリアのトリア財務相は声明で、「イタリアの財政赤字に関する欧州委の予想はイタリア政府の予想と際立って対照的だ」とし、「イタリアが情報ならびに明確な説明を提供したにもかかわらず」欧州委は技術的な誤りを犯したと指摘した。
その上で同相は、そうした過誤が「欧州委との建設的な対話の継続に影響することはない」とし、イタリア政府は来年の財政赤字について「最大」で国内総生産(GDP)の2.4%という目標の維持にコミットしていると説明した。欧州委は8日公表した経済予測で、イタリアの19年の財政赤字についてGDPの2.9%と予想している。
原題:Italy Accuses EU Of Faulty Deficit Forecast, Won’t Change Target(抜粋)