• マクロン氏の欧州軍構想、低支持率から関心そらせる目的-トランプ
  • トランプ氏は歴史を勉強するべきだと欧州側は反論

トランプ米大統領とフランスのマクロン大統領の蜜月関係は完全に過去の物になった。

トランプ氏は米国時間13日朝、マクロン氏を立て続けにツイッターで攻撃。週末のパリ訪問で気分を害したトランプ氏は、帰国後もマクロン氏が唱えた欧州軍創設構想を再び取り上げ、両大戦でフランスがドイツの侵略から救って欲しいと求めた相手は米国だったと示唆した。

これに対してマクロン氏の上級顧問は、トランプ氏が多少なりとも歴史を勉強することに時間を費やしたのは喜ばしいことだと発言。ベルギーのフェルホフスタット元首相はツイッターで、「フランスからの資金援助がなければ、米国という国は存在すらしていないことをトランプ氏は分かっていないようだ」と歴史を講義した。

マクロン氏の顧問は、トランプ氏のツイートは米国内に向けられたものだとの認識を示した。トランプ氏はしかし最初のツイートから1時間後、再びフランスを厳しく批判した。マクロン氏は自分への支持率が低いことからメディアの関心をそらせようとしていると非難。フランスが米国産ワインに関税を課していることにも不満を述べた。

フランスのマクロン大統領とトランプ米大統領(11日)