朝鮮半島から漂流・漂着したとみられる木造船は、ことしは16日までに105件確認され過去最多となりました。木造船の漂流・漂着は、例年、年末にかけて増加することから、海上保安庁が監視を強めています。
海上保安庁によりますと、朝鮮半島から来たとみられる木造船が、日本の周辺海域で漂流していたり海岸に漂着したりしたケースは、ことしは16日までに105件確認され、記録が残っている平成25年以降で最も多かった去年の104件を上回り、過去最多となりました。
去年は、船に生存者がいるのが確認されたケースが複数ありましたが、ことしは5件で12人の遺体が見つかり、100件は船体だけが確認されたということです。
日本海ではここ数年、外貨獲得などのために北朝鮮の漁船が漁を展開していて、日本のEEZ=排他的経済水域での違法な操業も繰り返されています。
海上保安庁は、違法な船に対しては警告や放水を行うなど取締りを強化するとともに、木造船の漂流・漂着は、例年、年末にかけて増加することから、監視を強めています。