30日、手を振って撮影に応じる安倍晋三首相(前列右から2人目)、トランプ米大統領(同3人目)ら各国首脳=ブエノスアイレス(ロイター)
30日、手を振って撮影に応じる安倍晋三首相(前列右から2人目)、トランプ米大統領(同3人目)ら各国首脳=ブエノスアイレス(ロイター)

【ブエノスアイレス=小川真由美】アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを訪問中の安倍晋三首相は30日午前(日本時間同日夜)、20カ国・地域(G20)首脳会議の非公式会合に出席した。首相は「公正で持続可能な未来」をテーマに演説し、人工知能(AI)やビッグデータの活用で「日本が新時代のルール作りを主導する」と訴えた。

首相は、AIやビッグデータが産業革命以来の大きな社会変革をもたらす可能性に言及した上で「一定のルールの下、さらなるイノベーション(技術革新)を促していく発想が必要だ」と強調した。さらに、中国がハイテク産業育成策「中国製造2025」の下でデータの規制や監視を進めていることを念頭に「透明性の高いルールでプライバシーやセキュリティーを確保し、データの自由な流通を確保すべきだ」と訴えた。