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下方向のトレンドの高まりを示す指標は7月以来の高水準
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ビットコインは1500ドル前後に下落とBIのマクグローン氏予想
仮想通貨ビットコインが再び下げに転じた。テクニカル指標は2019年にかけてあまり良い兆候を示していない。
ビットコインは5日の取引で一時5.9%安の3668.09ドルと、11月26日に付けた約1年ぶり安値の3522.58ドルに近づいた。この数日は比較的安定していたが、ここにきてボラティリティーが再び上昇している。11月は月間ベースでここ7年余りで最大の下げとなっていた。
テクニカル指標のアベレッジ・ディレクショナル・インデックス(ADX)は7月以来の高水準。同指数は下方向のトレンドが強まっている場合に上昇する。価格トレンドを予測する指標のディレクショナル・ムーブメント・インデックス(DMI)も、ビットコインが強力な下落トレンドにあることを示唆している。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、マイク・マクグローン氏は5日のリポートで、ビットコインなど仮想通貨の価格は下落する公算が大きく、ビットコインは1500ドル前後に値下がりすると予想。そうなればビットコインは現在の水準からさらに60%下げることになる。ビットコインは17年12月に付けた過去最高値(1万9511ドル)から既に80%近く下落している。
マクグローン氏はビットコインの下落を妨げるものはほとんどないと指摘。投資家は投資解消を急いでいるようだとして、ビットコインキャッシュの分裂や年末の税金対策に関連した売りなどを理由に挙げた。
原題:Bitcoin Falls as Technical Indicators Point to More Pain in 2019(抜粋)