クドロー氏:FOMC、12月利上げ後「かなりの期間」動かないだろう
Jonathan Ferro、Brendan Murray2018年12月8日 2:40 JST
ホワイトハウスのクドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、今月は連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を引き上げる可能性があるが、その後は「かなりの期間において」利上げには動かないだろうとの見方を示した。
今月18ー19日に開かれるFOMC会合を控え、クドロー氏は「当局から送られているシグナルは、今月何らかの行動を起こすかもしれないが、その後は多分かなりの期間において何もしないというものだと私は考えている」とブルームバーグテレビジョンで述べた。「付け加えさせてもらうと、私のボスであるトランプ氏もだいたい私の考えと一致している」と話した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6日の講演で、「米経済が現在全般的に非常に良好に推移しており、雇用創出は力強く、賃金が徐々に上昇している」と指摘。「実際に多くの全米レベルの指標でみて、米労働市場は非常に力強い」と述べた。
米労働省の7日発表によると、11月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比15万5000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は19万8000人増だった。平均時給は前月比0.2%増で、伸びは市場予想(0.3%)を下回った。
クドロー氏はインタビューで、経済は力強く成長しているがインフレ加速の兆候はないという見方が米金融当局者の発言からうかがわれると指摘した。
トランプ大統領はFRBの独立性を尊重しているものの、「金融当局は政策をあまり引き締めるべきではないとの見方をしばらく示唆している」とクドロー氏は発言。「金融当局は独自のデータ分析に基づいて、独自の判断を下すようだが、それが同じ結論に導かれているようにうかがわれる」と述べた。
原題:Kudlow Sees Fed Pause ‘for Quite Some Time’ After December Hike(抜粋)