[ローマ 18日 ロイター] – イタリア経済省の報道官は18日、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会と2019年予算案について合意したと明らかにした。 

サルビーニ副首相は「結果が得られて大いに満足している」と表明。ただ欧州委について言及しなかったほか、合意の詳細についても明らかにしなかった。 

一方、首相府の関係筋は、イタリア政府は欧州委から口頭で伝えられたに過ぎないと慎重な姿勢を示し、19日に開かれる欧州委の会合まで正式決定はないとした。「欧州委は明日の会合で予算案について討議し、イタリアにとり良い結となると予想する合理的な根拠はある」としながらも、「交渉が完全に終結したと見なすには、手続き完了を待つ必要がある」と述べた。 

イタリア首相府によると、コンテ首相は19日正午に議会で演説を行う。 

欧州委はイタリアの2019年予算はEUの財政規律に違反するとして承認を拒否。その後イタリア政府は財政赤字の対国内総生産(GDP)比率目標を当初案の2.4%から2.04%に引き下げている。