米軍に宇宙関連の「統合軍」創設 必要性に疑問視の声も
アメリカのトランプ政権は18日、アメリカ軍に、宇宙に関連する任務を統括する組織を新たに創設しました。トランプ大統領が目指す陸軍や海軍などと同格の「宇宙軍」の創設に向けた構想の第一歩となりますが、構想には慎重な意見が根強く、大統領の思惑どおりに進むのか注目されます。
アメリカのペンス副大統領は18日、「新たな時代にアメリカを守ることができるように、軍の垣根を越えて宇宙関連の軍事能力を統合する」と述べ、トランプ大統領の指示のもと、宇宙に関連する任務を統括する新たな組織を創設したことを発表しました。
この組織は、アメリカ空軍で宇宙関連の任務を担う部隊などが中核となって複数の軍の機能を組み合わせた「統合軍」の役割を果たすということです。
トランプ大統領は、ロシアや中国などとの宇宙空間での競争が激しさを増しているとして、2020年までに、陸軍や海軍、それに空軍などと同格の「宇宙軍」の創設を目指す構想を打ち出していて、今回の組織は、その構想の第一歩となります。
しかし、必要性を疑問視する声など「宇宙軍」の構想には慎重な意見が根強く、トランプ大統領の思惑どおりに進むのか注目されます。