[ワシントン 19日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)は19日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に引き上げることを決定した。利上げは予想通り。 

FRBが示した2019年の利上げ回数の見通しは2回。9月に示した前回見通しの3回から減少したことで、市場のボラティリティーが高まり、世界的な成長が鈍化する中、FRBの引き締めサイクルが終盤に差し掛かっている可能性があることが示唆された。 

また「経済見通しへのリスクはおおむね均衡しているとみられる」としたものの、世界的な経済、金融情勢を注視し続け、これらが経済見通しにどのような影響を及ぼすか検証するとの姿勢も示した。 

今回利上げは今年に入ってから4回目。決定は全会一致だった。 

FRBが示した最新の経済見通しでは、経済成長率は19年は2.3%、20年は2.0%になると予想。19年については前回の2.5%から下方修正となる。 

失業率は19年は3.5%になるとし、前回予想を据え置き。20年は3.6%、21年は3.8%になるとし、ともに前回から若干上方修正した。失業率は現在3.7%と、49年ぶりの低水準にある。 

インフレ率については19年は1.9%とし、前回の2.0%からやや引き下げた。