朝起きてネットでニュースを見ながら正直言って驚いた。新しい情報が次から次と襲いかかってくる。事実かどうかわからない。とにかく情報の洪水だ。そいう時代なのだろう。そんなニュースを全て無視して関わりを持たなければ、平穏で静かな1日が過ぎていく。そんな風に考えると、ニュースは本当に必要なのか。ニュースを追いかけている自分が変に思えてくる。今の若い人はほとんどニュースに興味を示さない。それも一つの選択だろう。ニュースさえ見なければ世界はハッピーライフでいっぱいだ。SNSやインスタグラムで好きなニュースだけ拾って読めばいい。ニュースを受け取る側がニュースを選べる時代が始まっている。IT化やSNSの浸透によってニュースの流通構造は激変したのだ。

何を今更と言われるだろう。ニュースの構造変化はじっくり検討するテーマだと思う。誰かこのテーマに答えを出してくれないだろうか。それはさておき、ニュースに関心を示す以外に取り柄のないものとしてはまず、今朝の最大のサプライズを紹介しよう。ブルンバーグによるとオンライン小売り最大手の米アマゾン・ドット・コムはきのう、「世界全体で数千万人」が有料会員サービスである同社の「プライム」に申し込んだと発表した。無料で配送された商品は、米国だけでも10億アイテムを超えたという。さらに決済処理ネットワークのマスターカードは、今年のホリデーシーズンの売上高が5.1%増の8500億ドル(約94兆円)を超えたと発表した。2日前、NYダウが1000ドルを上回る暴落に見舞われた時、「米経済の停滞を反映している」とニュースにはあった。それが昨日、手のひらを返したようにメディアは「米国の消費は堅調」と書いている。なんということだ。

ついでながらNYダウは昨日1000ドルを上回る急騰を演じている。株式市場も騙されたということか。トランプ大統領は電撃的にイラクの米軍基地を訪問した。シリア撤退をめぐってマティス国防長官を解任したばかりである。マティス解任の不評を挽回すべくイラクへ電撃訪問したのだろう。シリアからの撤退後は中東の安定化にイラク基地を活用するという。これも騙しのテクニックか。驚いたというよりもやっぱりと納得したのがIWC脱退決定と、韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射の記事。レーダー照射に関する重村氏の長文の解説記事、「韓国軍兵士による“反乱”」は韓国の文在寅(ムンジェイン)政権内部の深刻な亀裂を描き出している。こういう記事を見て金正恩はどう反応するのだろうか。ロシアが音速の20倍の速さで飛行でき、「極超音速兵器」を来年から実戦配備するとの記事もサプライズだ。