【ワシントン時事】トランプ米大統領は2日、ホワイトハウスで記者団に対し、昨年12月に発表したシリア駐留米軍の撤収について、「一定期間をかける」と述べ、短期間で撤収するとの見通しを軌道修正した。ただ具体的な期限は示さなかった。
米安保負担「私は問題視」=トランプ氏、辞任表明のマティス氏に反発
一方、トランプ氏は、シリア撤収に反対して辞任したマティス前国防長官について仕事ぶりに不満があったと明かし、「事実上の解任」だったと認めた。マティス氏は2月末で辞任すると表明したが、トランプ氏はマティス氏の退任時期を12月31日に前倒しした。
米紙ニューヨーク・タイムズは先に、トランプ氏が4カ月間でのシリアからの撤収を命じたと報じたが、トランプ氏は記者団に「私はそう言っていない」と否定。「(兵士を)ゆっくりと帰還させる」と語った。与党・共和党内からも拙速な撤収に反対する声が上がっており、配慮した形だ。(2019/01/03-08:21)