- パウエル議長が辛抱強くと発言-自動車の人員削減
- ブラックロックも500人、ホリデーシーズン売上高、米航空業績
ダボス会議には出席しない-。壁建設を巡る民主党との対立が長引く中、トランプ米大統領は月内にスイスで開催される世界経済フォーラム年次総会への参加取りやめをツイッターで明らかにしました。理由として「非常に重要なわが国の安全」を挙げました。米政府機関の一部閉鎖は20日目となり、経済指標発表の見送りも相次いでいます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
金利は辛抱強く
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、世界のリスクが国内経済にどのような影響を及ぼすのか米金融当局は見極めているとし、金利を再調整する前に辛抱強くあることが可能だと述べた。ワシントンのエコノミッククラブでの発言。当局はバランスシート正常化プロセスを堅持しているとも述べ、米株式相場が下げに転じる場面もあった。
数千人規模
ジャガー・ランドローバーは世界で4500人、フォード・モーターは欧州で数千人。自動車業界の人員削減のニュースが駆け巡った。フォードは収益改善を目指して広範にわたるリストラを進めており、工場閉鎖の可能性も否定していない。インドのタタ・モーターズの高級車部門であるジャガーは「あらゆる地政学的および規制の障壁があり、自動車業界が技術的な課題を抱えている」との認識を示した。
世界最大の運用会社も
世界最大の資産運用会社ブラックロックも全世界の人員全体の3%を削減する方針だ。ブルームバーグ・ニュースが閲覧した社内メモによると、数週間内に約500人を解雇する。ボラティリティーの高まりで相場が荒れ、投資家が手数料の低いファンドに資金を移す中で資産運用会社は圧力にさらされている。
成績発表
米国で大手小売企業のホリデーシーズンの売上高発表が始まった。コールズは期待外れな内容に終わり、メーシーズは通期利益予想を下方修正した。書籍販売のバーンズ・アンド・ノーブルも、利益予想を最大10%引き下げる可能性があると発表。メーシーズが一時20%安となるなど、株式市場では各銘柄に売りがかさんだ。
身構える
アメリカン航空グループの株価が一時11%安と急落。2018年の利益について、国内の不振で予想に届かないもようだと明らかにした。経済的な不透明感で需要が脅かされる中、米航空各社の見通しが一段と暗くなる格好となった。デルタ航空が最近、価格設定力を示す主要指標の見通しを引き下げて、悲観的な決算シーズンへのきっかけを作っていた。航空各社の決算は来週から始まる。
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