[パリ/横浜 10日 ロイター] – 仏自動車大手ルノー(RENA.PA)の幹部が、オランダにある日産自動車(7201.T)との統括会社を通じてルノーの役員会に認知されていない多額の報酬を受け取っていたことが、関係筋の話やロイターが確認した資料で明らかになった。
この幹部はルノーのコーポレートガバナンス(企業統治)責任者でゼネラルセクレタリーのマウナ・セペリ氏。連合の会長を兼務するカルロス・ゴーン容疑者と日産前代表取締役のグレッグ・ケリー被告が、セペリ氏に50万ユーロ(57万2000ドル)の支給を承認したという。
報酬は日産とルノーが折半出資する連合の統括会社「ルノー・日産BV(RNBV)」が支給。この支払が違法または両社のルールに違反していることを示す事実はないが、ガバナンスや利益相反を巡る問題が浮上している。
ルノーはRNBV役員としてのセペリ氏への支給についてはコメントを控えた。セペリ氏はコメントの求めに応じていない。