【ソウル時事】韓国の元徴用工が日本企業を相手取った賠償請求訴訟をめぐり、最高裁が日韓関係悪化を懸念する朴槿恵前政権の意向に沿い、判決を先送りしたとされる疑惑で、梁承泰・前最高裁長官(70)が11日、ソウル中央地検に出頭し、職権乱用などの容疑で取り調べを受けた。
韓国メディアによると、最高裁長官経験者が容疑者として検察の取り調べを受けるのは初めて。梁氏は取り調べに先立ち、最高裁前で声明を発表、「私の在任中に起きたことで国民に心配をかけ、心から申し訳なく思っている」と述べた。また、捜査に協力する考えを強調する一方、「偏見や先入観のない公正な見方で、この事件が解明されるよう願う」とも語った。(2019/01/11-10:04)