【ソウル時事】韓国の文在寅大統領は10日の年頭記者会見で、韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた元徴用工訴訟について「政府は司法府の判決を尊重しなければならない」と強調した。その上で、日本の政治家が歴史問題を「政治争点化し拡散させていくことは賢明な態度ではない」と主張するなど、対日批判に終始し、具体的な対応策は示さなかった。
また、元徴用工訴訟で最高裁が日韓関係悪化を懸念する朴槿恵前政権の意向をくみ、判決を先送りしたとされる疑惑に言及。捜査の行方を見守る必要があるとして、具体的な解決策取りまとめには、なお時間がかかるという見通しを示した。(2019/01/10-16:54)