2020年東京五輪・パラリンピック招致に絡む贈賄疑惑で、フランス司法当局の捜査対象となった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が15日午前、東京都内で記者会見する。
疑惑の焦点は、竹田会長が理事長を務めていた招致委員会が13年、国際オリンピック委員会(IOC)委員だったラミン・ディアク前国際陸上競技連盟会長の息子と関係するシンガポールのコンサルタント会社に支払った約2億2000万円の流れ。JOCが16年に設置した調査チームは、支払いの契約に違法性がなかったと結論付けていた。
竹田会長は当時から一貫して不正を否定。昨年12月に仏当局の聴取に応じたことは明らかにし、「コンサルタント契約に基づく正当な対価。(聴取でも)不正は何も行っていないことを説明した」としている。
仏検察当局は起訴の可否を判断する「予審」手続きに入っている。この問題でIOCの倫理委員会は、IOC委員の竹田会長からテレビ会議を通じて事情を聴いた。(2019/01/15-05:23)