- ルノーのポスト・ゴーン体制、日ロ首脳会談、米中貿易交渉
- イーベイに事業分割を要求、上昇相場は終息へ
世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)が開幕し、各国政府高官や企業幹部の発言が相次いでいます。政府機関の一部閉鎖が続く米国からはトランプ大統領が出席をキャンセルしましたが、ポンペオ国務長官がビデオ演説で参加。「今の混乱は前向きな展開だと主張したい」と話し、トランプ政権の政策を擁護しました。会議は25日まで続く予定です。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
ポスト・ゴーン
ルノーの取締役会は、ポスト・ゴーン体制を協議するため24日に会合を開くと、広報担当が明らかにした。事情に詳しい関係者によると、ルノーはタイヤ大手ミシュランのジャンドミニク・スナール最高経営責任者(CEO)を会長に指名し、ティエリー・ボロレ暫定CEOを正式なCEOとする見通し。仏紙レゼコーは、ゴーン氏は辞任の用意があると伝えた。
「大変な作業」
安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は、領土問題の解決に向けてモスクワで会談した。プーチン大統領は「大変な作業が控えている」と述べ、解決策は日ロ相互の国民にとって受け入れ可能なものでなくてはならないとの認識を示した。安倍首相は「率直かつ真剣に平和条約を議論した」とし、2月のドイツ・ミュンヘンでの国際会議で両国外相が交渉を継続すると語った。
中国の提案を拒否か
トランプ米政権は、貿易交渉の予備会合として今週米国を訪問するという中国の次官2人の提案を拒否したと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が説明を受けた複数の関係者の話として報じた。「強制」技術移転と中国経済の「構造」改革で進展が乏しいことが理由だとしている。一方でクドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、このFT報道について、事実ではないと否定した。
事業分割を
アクティビスト(物言う投資家)らがイーベイに対し事業分割を求めている。エリオット・マネジメントは、イーベイ傘下企業の構成見直しなどを柱とする5段階計画を提案。また米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、スターボード・バリューがイーベイ株を4%近く取得し、一部事業分割に関してイーベイとここ数カ月協議を続けていると報じた。
上昇相場は終息へ
1987年以降で最大となる年初の株高を予想したストラテジストが、上昇相場はいまや終息に向かっているとの見方に転じた。ムラ・セキュリティーズのクロスアセットストラテジスト、チャーリー・マケリゴット氏は、S&P500種先物が5%余り下落し、2525に落ち込む可能性があるとみている。
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