- 国際秩序、単独行動主義とポピュリズムに脅かされているー王氏
- グローバル化は「必然」、中国をスケープゴートにするべきでない
中国の王岐山国家副主席は暗にトランプ米大統領の経済政策に反論し、グローバル化を強く擁護した。国際秩序は「単独行動主義と保護主義、ポピュリズム」に脅かされていると警告した。
スイスのダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会で、王副主席が23日に行った基調講演は、トランプ大統領の名前に触れることはなく慎重に準備されたものだった。それでも中国の政策に対する米国の強硬姿勢に抗議し、「弱い者いじめや、自国至上主義に基づく行動は拒絶する」と言明した。トランプ氏の「米国第一主義」を指しているのは明らかだ。
塩田注
南シナ海でも軍用基地建設など、中国も「自国至上主義に基づく行動」を続けているのではないのか
また、グローバル化は「歴史の必然的なトレンド」だと指摘。これを拒絶するのではなく、課題を克服できるよう世界は協力するべきだと呼びかけた。製造業の職が途上国に移転し、一部の先進国で空洞化が生じていることについて、中国をスケープゴートにするのは適切ではないとも論じた。
原題:China’s Wang Uses Davos Speech to Offer Rebuttal of Trump(抜粋)