• 米中首脳会談で最終合意、ドイツ銀とコメルツ銀の合併に現実味
  • ピザチェーンCEOをFRBに、弱い独成長は継続、記録破りの米寒

世界経済の先行きを曇らせている米中の貿易戦争。中国の劉鶴副首相とホワイトハウスで会談したトランプ米大統領は、「非常に大きな進展」があったと述べましたが、米中が合意したことを意味しないとくぎを刺しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

米中首脳会談へ

トランプ大統領は米中の貿易交渉はうまく行っていると述べつつ、「友人である中国の習近平国家主席と私が近い将来に会談し、長年にわたる困難な問題のいくつかで合意するまで、最終的な決着はない」と言明。習国家主席と2月に会談する可能性を示唆した。トランプ氏は「中国からの輸入に対する関税は3月1日に25%に上昇する。従ってその日までに完了できるよう全員が懸命に取り組んでいる」と続けた。

唯一の選択肢

ドイツ銀行が業績を立て直す時間切れが迫る中、最高幹部らは2019年1-3月(第1四半期)に明確な業績の改善が見られない場合、コメルツ銀行との合併が唯一の選択肢となる可能性があると考えている。ドイツ銀は2月1日に、18年10ー12月(第4四半期)の決算を発表する。厳しい市場環境に加え、警察による家宅捜索が業績に悪影響を及ぼしたと既に明らかにしている。

ゴッドファーザーズ・ピザ

トランプ大統領は連邦準備制度理事会(FRB)の空席ポストに、元ピザチェーン会社最高経営責任者(CEO)で、12年大統領選の共和党候補を争ったハーマン・ケイン氏を検討している。1992-96年にカンザスシティー連銀の理事と副議長、および議長を務め、FRBに精通しているが、大統領選の候補争いではセクハラや不倫疑惑で撤退に追い込まれた。

大幅に下回る

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのバイトマン・ドイツ銀行総裁は、ドイツ経済の弱さが19年に入っても続いており、通年の成長率は昨年12月の予測を大幅に下回ると述べた。その上で、ECBは一時的な減速を理由に政策の正常化をやめるべきではないとあらためて主張。同氏は次のECB総裁候補として有力視されている。

北極より寒い

米自動車メーカー大手3社が工場の操業停止などに追い込まれている。中西部を襲った記録的寒波やミシガン州南東部の天然ガス施設での火災が影響し、ガス供給不足に陥ったためだ。ゼネラル・モーターズ(GM)とフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は操業を一部停止し、フォード・モーターも4カ所の工場で天然ガスの利用を減らしている。米気象庁(NWS)によれば、この日米国で最も低い気温を記録したのはミネソタ州コットンで、セ氏マイナス47度。この寒波でこれまでに少なくとも8人が死亡した。

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