• 民主党有力議員は週内の合意可能と発言、EU大統領が批判
  • マイクロチップが底発言、GM決算、ドイツ製造業の受注急減

トランプ米大統領が5日夜の一般教書演説で、メキシコ国境の壁建設費用をあらためて要求。政府機関が再び閉鎖される懸念がくすぶっており、株式相場の上値を重くしましたが、民主党の有力議員は週内の合意が可能との見方を示しました。大統領を含め共和党と民主党の駆け引きに注目が集まりそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

週内の合意可能

政府機関の再閉鎖を回避するため、国境警備を巡る合意形成に取り組むローイ下院歳出委員長(民主)は「8日の期限に間に合うと考えている」と述べた。暫定予算が期限切れとなる15日までに法案を可決するには、8日までの合意が必要だとみられる。民主党は壁の建設を拒否してきたが、既存フェンスの増設は交渉に含まれていると、ローイ委員長は話した。

地獄に落ちても当然

欧州連合(EU)のトゥスク大統領は「英国のEU離脱を安全に実現させる計画を描くこともせずに離脱支持を言いはやした人たちは、地獄に落ちても当然なのではないかと思う」と語った。離脱予定まで2カ月を切った現在、優先課題は合意なき離脱を防ぐことだと言明した。一方、英国の元EU離脱担当相だったデービッド・デービス氏は「これまでになく融和的な姿勢だ」と皮肉交じりに述べた。

サイクルの底

フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6営業日続伸。マイクロチップ・テクノロジーのスティーブ・サンギ最高経営責任者(CEO)は、米中貿易戦争が悪影響をさらに及ぼすような展開にならなければ、現在の四半期が半導体メーカーにとってサイクルの底になると予想。「どのような回復になるかは、まだ判断できない」とした上で、「間違いなく底を形成しつつある」と指摘した。

GM決算

ゼネラル・モーターズ(GM)の昨年10-12月(第4四半期)の調整後1株当たり利益は1.43ドルと、アナリスト予想平均の1.25ドルを大幅に上回った。ピックアップ・トラックの売り上げ好調が寄与した。同社は1月に示した2019年通期の楽観的な利益見通しも据え置いた。中国については、利益改善のためコスト削減を進めているとし、今年の利益は横ばいと予想した。

リセッション入りか

ドイツでは昨年12月の製造業受注が予想に反して前月を大きく下回り、ドイツ経済のリセッション(景気後退)入りの懸念をあおった。12月の製造業受注指数は前月比1.6%低下と6カ月ぶりの大幅低下。低下は2カ月連続で、10ー12月(第4四半期)のドイツ経済が前期に続いてマイナス成長となりリセッション入りしたとの観測を高める可能性がある。

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