[ロンドン 6日 ロイター] – 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]は、サイバーセキュリティー問題の解決に3―5年かかるとみていることが、ロイターが入手した書簡で明らかになった。
この書簡は通信事業者向け事業責任者の丁耘(ライアン・ディン)氏が記したもので、日付は前週、宛先は英国議会科学技術委員会委員長となっている。
ディン氏は書簡の中で「当社ソフトウェアの工学的能力を高めるということは、運転中の高速列車の中で部品交換をするようなものだ」とした上で「複雑で込み入った工程作業のため、具体的な成果を出すには最低でも3―5年かかる予定だ。英国政府にはこの点を理解してもらえるよう望む」と述べた。
ファーウェイの広報担当者は「書簡内容に付け加えることはない」ほか、引き続き英当局に協力していくとした。英委員会からのコメントは得られていない。
ファーウェイは昨年12月、サイバーセキュリティ分野の強化に向け20億ドルを投じる方針を示している。