【北京、ワシントン時事】米中両政府は11日、北京で次官級の貿易協議を開始した。14、15両日に予定する閣僚級会合に向け、対立が続く中国の構造改革などの難題で詰めの議論を本格化させる。

 3月1日の交渉期限が迫る中、1月末の閣僚級協議では、中国の対米黒字削減で進展が見られた。ただ、知的財産権侵害や技術移転強要などの構造問題では、隔たりが残っている。

 米国はこうした問題で中国に大幅な譲歩を迫るとともに、是正措置の厳格な履行策の導入を要求。中国は受け入れに難色を示しているとされ、閣僚級会合で事態を打開できるかは不透明だ。(2019/02/11-17:08)