[ニューヨーク 12日 ロイター] – ニューヨーク外為市場はドルが下落した。米中通商協議の進展期待が強まり、よりリスクが高いとされる資産に需要が集まった。主要6通貨バスケットに対するドル指数.DXYは0.38%安の96.694。
ユーロが対ドルEUR=で0.51%高の1.1333ドル。英ポンドは対ドルGBP=で0.39%高の1.2898ドル。
他の安全通貨も軟調となり、ドルが対円JPY=で小幅高の110.46円、スイスフランは対ドルCHF=で1.0057ドルに下落した。
トランプ米大統領は12日、米中通商協議について、合意が近いと見なされれば3月1日の交渉期限を若干延長することはできるとの見解を示した。ただ期限延長はできれば回避したいとし、通商協定を締結するためにある時点で中国の習近平国家主席と会談すると予想していると述べた。
一部アナリストは、成長鈍化観測など中国発の軟調な指標が合意を後押しする可能性を指摘。テンパスの外為トレーダー・ストラテジストは「中国経済は急成長しておらず、米国との協議に意欲を示すのは理にかなう。米国側が有利だろう」と話した。
ドル/円
NY終値 110.48/110.49
始値 110.52
高値 110.55
安値 110.35
ユーロ/ドル
NY終値 1.1324/1.1327
始値 1.1281
高値 1.1341
安値 1.1280