[ニューヨーク 12日 ロイター] – 米国時間の原油先物は1%超上昇した。石油輸出国機構(OPEC)が1月に大幅な減産を実施したことやサウジアラビアが3月にさらに50万バレル減産する方針を示したことが背景。米中通商協議が北京で行われる中、合意への楽観的な見方が高まっていることも原油相場を支援した。
北海ブレント先物LCOc1は0.91ドル(1.5%)高の1バレル=62.42ドルで終了。 米WTI先物CLc1は0.69ドル(1.3%)高の1バレル=53.10ドル。
米石油協会(API)のデータで原油在庫が予想外に減少したことを受けて原油価格は引け後に小幅上昇した。原油在庫は2月8日までの週に99万8000バレル減少。市場予想は270万バレル増だった。
OPECが12日発表した月報によると、1月のOPEC産油量は前月から日量約80万バレル減の3081万バレルとなった。
サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙に対し、サウジが3月に日量980万バレル程度の原油を生産する計画だと明らかにした。2019年1月から実施しているOPEC加盟国と非加盟産油国の減産合意で、サウジの生産目標は日量1031万1000バレルとなっており、ファリハ氏が示した3月の産油量は、目標を50万バレル超下回ることになる。