トランプ大統領

アメリカのペンス副大統領は訪問先のポーランドで、地元当局が中国の通信機器大手ファーウェイの社員をスパイ容疑で逮捕したことを称賛したうえで、安全保障上の脅威と位置づけるファーウェイの製品の排除を目指す方針を強調しました。

アメリカのペンス副大統領は13日、ポーランドの首都ワルシャワでドゥダ大統領と会談し、記者会見を開きました。

この中でペンス副大統領は、ポーランドの治安当局が先月、ファーウェイの現地法人の中国人の幹部らをスパイ容疑で逮捕したことに触れ「国の安全が危険にさらされるのを防ぐポーランド政府の決意を示すものだ」と称賛しました。

そのうえで国の安全とインフラを守るためにはファーウェイとの関係をすべて見直すべきだとして、同盟国と連携してファーウェイの製品の排除を目指す方針を強調しました。

ファーウェイの製品についてトランプ政権は中国政府にデータを利用されるおそれがあると主張し、安全保障上の脅威と位置づけていますが、ファーウェイや中国政府はこれを否定しています。

トランプ政権は中国がヨーロッパで影響力を広げていることに危機感を抱いており、ペンス副大統領は今月15日からドイツで開催される国際会議でも、ファーウェイの製品の排除を各国に呼びかけるとみられます。