JP MORGAN
Photographer: JEREMY BALES / Bloomberg

米銀最大手のJPモルガン・チェースは、ホールセール決済事業で仮想通貨を有効活用する。このほどその実験に成功したことを明らかにした。

14日のJPモルガン発表によると、同社は法人顧客間の決済スピード化を図るため、ブロックチェーン(分散型デジタル台帳)技術に基づく仮想通貨「JPMコイン」を開発した。同行のデジタル資金サービス・ブロックチェーン担当責任者のウマル・ファルーク氏は、「顧客口座とJPモルガンの口座の間で、新たな技術を使った資金移動の実験に成功した」と述べ、「顧客のカウンターパーティーリスクと決済リスク、資本要件を低下させ、迅速な資金移動を可能にするという点で、ブロックチェーン利用におけるJPMコインのメリットは大きい」と説明した。

世界の銀行大手では、三菱UFJフィナンシャル・グループなど複数の邦銀が2016年にブロックチェーン活用に向けた取り組みに着手した。

原題:JPMorgan to Use Digital Coin to Speed Up Corporate Payments (1)(抜粋)