【バンコク時事】タイ軍事政権と対決姿勢を強めるタクシン元首相派の中核政党、タイ貢献党は15日、3月に予定される総選挙に向けた集会をバンコクで開いた。集会ではスダラット元保健相が最後に演説。党の首相候補3人のうち、スダラット氏が本命であることが明確になった。

 タクシン派は2001年以降の総選挙で連勝しており、スダラット氏は次期首相の有力候補となる。貢献党はスダラット氏のほかに閣僚経験者2人を首相候補に決定。届け出段階では「3人に順位付けはしていない」と説明していた。

 集会では他の2人が最初から壇上で着席していたのに対し、スダラット氏は最後に支持者の間を歩いて現れる演出で登場。「(軍政の)4年9カ月の間に国民は貧しくなった。同じ生活を続けたくなければ、答えは貢献党だけだ」と演説した。(2019/02/16-04:49)