[ニューヨーク 19日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が下落。米中通商協議の再開が貿易摩擦の解消につながるとの楽観的な見方を背景に安全資産であるドルの持ち分を減らす動きが広がった。 

ブルームバーグテレビは18日、ホワイトハウスが通商合意の一環として人民元切り下げを行わないよう中国側に求めていると報じた。 

オアンダの首席外為ストラテジスト、ディーン・ポップルウェル氏は「貿易に関するポジティブなニュースを期待している」と指摘。「ドルは安全資産としての魅力が低下するため、下押し圧力がかかる」と述べた。 

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.42%安の96.5。15日には97.368と12月17日以来の高値をつけていた。 オフショア人民元CNH=EBは対ドルで6.7425元と2週ぶりの高値をつけた。 

18日の米金融市場はプレジデンツデーのため休場だった。 

他の主要通貨では、スウェーデンクローナが下落。同国の1月のインフレ率が鈍化したことを受け、対ドルSEK=D3では1%超下落の9.4180クローナと2年ぶりの安値、対ユーロEURSEK=D3でも10.621クローナと9月以来の安値をつけた。 

通商面における楽観的な見方を背景に、ユーロ/ドルEUR=EBSは0.25%上昇の1.13410ドル。ただユーロ圏の経済見通しに対する不透明感からドイツ国債を中心とするユーロ圏国債利回りが低下し、ユーロの重しとなった。 

一方、ユーロは対ポンドで下落。英国の賃金が2018年終盤も10年ぶりの大幅な伸びを維持したことを受け、ユーロ/ポンドは0.83%安の0.8680ポンド、ポンド/ドルは1.13%高の1.307ドルだった。 

ドル/円 
NY午後4時 110.59/110.62 
始値 110.77 
高値 110.79 
安値 110.50 

ユーロ/ドル 
NY午後4時 1.1342/1.1347 
始値 1.1282 
高値 1.1357 
安値 1.1277