中国の無人探査機が世界で初めて月の裏側に着陸したことを祝賀する催しが、北京で開かれ、習近平国家主席は、「月の裏側に中国の足跡を刻んだ」と強調し、月の探査をはじめ宇宙開発を加速させる方針を示しました。

先月、中国の無人の月面探査機「嫦娥4号」が世界で初めて月の裏側に着陸し、探査を行っていることを受けて、20日、北京では、プロジェクトの関係者などを集め祝賀の催しが開かれました。

催しには、共産党の最高指導部のメンバーがそろって出席し、国営の中国中央テレビによりますと、この中で習近平国家主席が演説し「独自のイノベーションによって月の裏側で人類初の探査を行い中国の足跡を刻んだ」と強調しました。

そのうえで、「宇宙探査に終わりはなく、技術者たちが月の探査の目標の実現にむけてさらに前進することを望む」と述べ、月の探査をはじめ、宇宙開発を加速させる方針を示しました。

中国は、将来的な月面基地の建設も視野に探査を行っているほか、独自の宇宙ステーションの建設を計画するなど、宇宙空間におけるアメリカとの開発競争が激しくなっています。