[モスクワ 21日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は、仮に米国が望むならキューバ危機のような事態に軍事的に対処する用意があると言明した。具体的な対応策に初めて踏み込んだ。
ロシアのメディアに20日夜、コメントした。
対米関係は緊迫していると指摘。「(緊張が)1960年代のキューバミサイル危機の水準にまで対立状態が高まる理由にはならない。いずれにしてもそうしたことを望んでいない」とした上で、「仮に誰かが望むなら仕方がない。受けて立とう。そうした状態が意味することを今日示した。相手に(ミサイル飛行時間の)秒読みをさせよう」と述べた。
米国が中距離核兵器の欧州配備に動けば、ロシアは艦船や潜水艦に極超音速ミサイルを搭載し、米領海外に展開する可能性に言及した。
潜水艦や水上艦は移動可能で、相手が位置を特定する必要があると指摘。欧州に配備した米ミサイルがモスクワに到達するより先に、ロシアが米国を攻撃できるとの認識を示した。