[ニューヨーク 25日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、安全資産であるドルと円が下落した。トランプ米大統領が3月1日としていた中国製品への関税引き上げ期限を延期すると表明したことを受け、リスク選好の動きが強まった。
この表明を受け、円は対ドル、対ユーロで2カ月ぶりの安値に下落。世界の株式市場が上昇したほか、リスク通貨である豪ドルやニュージーランド(NZ)ドルも買われた。 新興国通貨では南アランドZAR=が1.4%高の1ドル=13.8495ランドとなり、対ドルで最も上昇した。
BMOキャピタル・マーケッツ(ロンドン)のFX戦略欧州責任者、スティーブン・ギャロ氏は、「関税引き上げ延期に関するホワイトハウスの週末の決定を受け、グローバル市場全体のリスク選好的な傾向が示されている」と指摘。「ファンダメンタルズが意味を成していない」と述べた。
午後の取引で主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.1%安の96.429。 終盤のユーロ/円EURJPY=は0.7%高の126.255円、ドル/円JPY=は0.4%高の111.11円。 オフショア人民元はCNH=は一時1ドル=6.6737元と昨年7月中旬以来の高値を付けた。
豪ドルAUD=は0.6%高の0.7175米ドル、NZドルNZD=は0.6%高の0.6880米ドルだった。 ユーロEUR=も対ドルで上昇。0.2%高の1.1363ドルだった。
ドル/円
NY午後4時 111.03/111.04
始値 110.72
高値 111.23
安値 110.69
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.1361/1.1362
始値 1.1364
高値 1.1368
安値 1.1337