【ワシントン時事】世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は28日、中国政府の過剰な農業補助金はWTO協定に違反すると米国が提訴していた問題で、米国の主張をおおむね支持する内容の報告書を発表した。一審に当たるパネルの判断に不服な場合、最終審の上級委員会に60日以内に上訴できる。
米通商代表部(USTR)は2016年、中国政府がコメ、小麦、トウモロコシの農家に支払った補助金が国際競争をゆがめているとしてWTOに提訴した。パネルの報告書は12~15年の補助金が協定違反に当たると認定。ただ、トウモロコシ農家への補助金は提訴前に既に打ち切られていたと指摘した。(2019/03/01-09:14)