【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄で、2017年2月にマレーシアで殺害された金正男氏の息子ハンソル氏の安全確保のため活動しているとされる組織が1日、ウェブサイトに声明を掲載、金正恩政権打倒を目指し、「臨時政府」の樹立を宣言した。

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 声明は「この政府が北朝鮮人民を代表する唯一正統な組織だ」と主張。「人類の大きな汚点である残虐な権力を排除するため、身をささげる」と強調している。

 この団体は「チョルリマ・シビル・ディフェンス(千里馬民防衛)」と名乗っていたが、宣言発表に合わせ、名称を「自由朝鮮」に変更した。組織の詳細は不明だが、サイトに「臨時政府」樹立の宣言文を読み上げる女性の動画も掲載した。韓国紙・朝鮮日報(電子版)はソウル市内の公園で撮影されたと推定し、「韓国に協力者がいることを示唆している」と分析した。(2019/03/01-18:31)