先週行われた米朝首脳会談について、アメリカのホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官は「失敗ではなく、成功だった」と強調したうえで、アメリカは北朝鮮と、期限を設けず交渉を続けていく用意があるという考えを示しました。
先週、ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談では、非核化やその見返りをめぐって双方が譲らず、合意文書の署名には至りませんでした。
これについてボルトン大統領補佐官は、3日、CBSテレビのインタビューに「失敗ではなく、成功だったと考えている。トランプ大統領はアメリカの国益を守って前進させた」と述べ、会談は成功だったと強調しました。
また、両国の今後の協議について「期限は設けていない。トランプ大統領は実務レベルで交渉を続け、適切な時期が来ればキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と再び話す用意も十分にある」と述べ、アメリカは北朝鮮と、期限を設けず交渉を続けていく用意があるという考えを示しました。
一方、トランプ大統領は、3日、ツイッターに毎年、春に行ってきた韓国との大規模な合同軍事演習を実施しないと決めた理由について「多額の費用を節約するためだ。また、この時点で北朝鮮との緊張を和らげることはいいことだ!」と書き込み、両国の間の緊張は高めたくないという姿勢をみせました。