[ニューヨーク 5日 ロイター] – ニューヨーク外為市場は、ドルが対通貨バスケットで一時2週間ぶりの高値を付けた。新築住宅販売など米指標が堅調で、景気不安を幾分和らげた。
ドル指数.DXYは0.17%高の96.895。一時2週間ぶり高値となる97.008を記録する場面もあった。
商務省が発表した2018年12月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は、年率換算で前月比3.7%増の62万1000戸となり、戸数ベースで5月以来7カ月ぶりの高水準となった。
ユーロは対ドルEUR=EBSで一時2週間ぶり安値となる1.12895ドルを付けた。直近では0.32%安の1.1304ドル。欧州中央銀行(ECB)が7日の理事会で、来年までの利上げ先送りを示唆したり、新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)を近く公表したりするとの期待が広がる。
コメルツ銀行のアナリストは「ECBが7日発表する最新経済見通しは、従来より抑えられた姿を示す可能性がある」と指摘。ユーロは1.13ドル台を狙っているようだと話した。
カナダドルCAD=D4は0.32%安の1.3346カナダドル。1月25日以来の安値となる1.336カナダドルを記録する場面もあった。貿易問題や閣僚辞任、年内利下げの可能性など金融政策を巡る観測が材料視された。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が政策金利を据え置き、経済に強気の見通しを維持した。 これを受け、豪ドルAUD=D4は一時上昇。米国時間では小幅安となった。
ドル/円
NY午後4時 111.87/111.88
始値 111.95
高値 112.12
安値 111.80
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.1307/1.1309
始値 1.1332
高値 1.1340
安値 1.1290