- 英議会が修正案否決、737MAXの運航停止命令、米CPI
- USTR代表が議会証言、バイデン氏が「数週間内に」出馬表明か
英議会は修正後の欧州連合(EU)離脱案を否決しました。英政局の先行きは不透明なままで、外国為替市場ではポンドが対ドルで反落しました。米中通商協議も合意に至るかどうか予断を許さず、市場を取り巻く不透明要因は続いています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
再び否決
メイ英首相がEUから取り付けた修正後のEU離脱案を、英議会は反対391、賛成242で否決した。英国の政局は一層混迷し、離脱の延期あるいは撤回の可能性も浮上している。今年1月に当初の首相案が否決された際は反対が賛成を230票上回る歴史的な大差だった。外国為替市場でポンドは軟調に推移。
相次ぐ運航停止命令
米ボーイングの737MAX型機の安全性が懸念され、既に運航停止を命じている中国、オーストラリア、シンガポールなどに加え、英国やドイツ、フランス、オランダ、アイルランドの各当局も同様の措置をとった。欧州域内全域での運航停止を命令する見通しだという。米連邦航空局(FAA)はMAXの耐空性に信頼を表明したものの、運航停止を命じておらず世界の中で孤立している。ホーイング株は6%安。
予想外の鈍化
2月の消費者物価指数(CPI)では、食品とエネルギー除くコア指数が市場の予想外に鈍化した。自動車や処方薬の価格下落が反映された。総合CPIは前月比で4カ月ぶりプラス。前年同月比では1.5%上昇と、2016年以来の小幅な伸びにとどまった。米金融当局が追加利上げに一段と辛抱強い姿勢を続ける根拠となった。
米中の駆け引き
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は議会で、中国政府による通商協定履行を確実にする手段として、追加関税という選択肢を残しておく必要があると証言。「合意前最後の数週間にあることを期待するが、予測はしない」と述べた。一方、中国は首脳会談の設定に慎重だ。トランプ大統領の予測不可能な行動により習近平国家主席が恥をかかされたり、土壇場での譲歩を強いられたりする可能性があるためだ。
「数週間内に」
バイデン前米副大統領(76)が2020年の大統領選について言及した。同氏は自身の支持基盤である主要な労働組合のエネルギーが「数週間内に」必要になるかもしれないと述べ、3度目となる民主党の指名候補争いに立候補するかどうか近く決断することを示唆した。過去数週間にバイデン氏と話した複数の関係者によると、同氏は土壇場で気持ちが変わらない限り、大統領選に出馬する構えのようだ。
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