- 英議会が合意なきEU離脱を否決、米国も737MAXを運航停止に
- マナフォート被告に7年半、米耐久財受注、アップルの手法に苦情
英議会が合意なき欧州連合(EU)離脱の可能性を排除したため、ポンド相場は一段高となりました。メイ首相はEU側に延期を求めると伝わっており、今後も関連ニュースに一喜一憂する展開が続きそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
合意なき離脱を回避
英下院は合意なきEU離脱を拒否する案を賛成321、反対278で可決。29日の離脱期限の延期と、離脱条件の根本的な見直しに道を開いた。メイ英首相は離脱の期限について、EU側に延期を求める計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。
米国も運航停止に
トランプ米大統領はボーイング737MAXを米国で「即時」運航停止にすると述べた。航空各社は同型機の発注を見直しており、カタログ価格で総額約570億ドル(約6兆3400億円)に上る受注への影響は必至だ。ただ、カウエンのアナリストは航空会社がエアバスのA320に乗り換えるのは現実的ではないと述べ、エアバスの受注残がより多いことを指摘した。
禁錮7年半
トランプ大統領の元選対本部長、ポール・マナフォート被告に対し、ワシントンの連邦地裁は違法なロビー活動などの罪で禁錮7年半を言い渡した。7日にはバージニア州の連邦地裁判事が銀行詐欺などの罪で禁錮3年11月を言い渡していた。この日の言い渡し直後、ニューヨーク州司法長官は16の罪で起訴する方針を示した。州が管轄する犯罪については、大統領恩赦は適用されない。
6カ月ぶりの大幅な伸び
1月の米耐久財受注統計では、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が前月比0.8%増と、6カ月ぶりの大幅な伸びを示した。世界経済の成長減速や中国との貿易戦争を巡って懸念があるものの、需要が底堅いことを示唆した。全体の耐久財受注は減少予想に反して増加した。
苦情申し立て
米アップルと音楽配信で競うストリーミングアプリのスポティファイ・テクノロジーはEUの競争法当局に対し、アップルが競合のストリーミングサービスを締め出す手法を調査するよう、3月11日付で苦情を申し立てたと明らかにした。スポティファイはアップルが「アップル・ミュージック」と競合するアプリに変化の激しいルールと30%の手数料を押し付けることにより、「到底受け入れられない」状況を生んだと指摘した。
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