[ワシントン 13日 ロイター] – トランプ米大統領は13日、エチオピアで墜落事故を起こしたボーイング(BA.N)の737MAX8型機と、737MAX9型機の運航を一時停止するよう指示すると発表した。 

米連邦航空局(FAA)は、エチオピア航空事故と昨年10月のインドネシア・ライオン航空の墜落事故に「一定の類似性」がデータでみつかったとして、2件の調査手続きに着手する方針を明らかにした。 

トランプ大統領は記者団に対し「ボーイング737MAX8、同9および同列機の運航をすべて停止するよう緊急命令を発する」と語った。 

エチオピア航空の旅客機が10日墜落し、乗客乗員157人全員が死亡したことを受け、同型機の運航を停止するよう米有力議員らの間から圧力が高まっていた。 

隣国カナダがこの日、737MAX機の運航停止に踏み切ったことを受け、FAAは緊急会合を開催。トランプ大統領の発表直前に運航停止の方針を航空各社に通達した。 

737MAX機25機を運航するアメリカン航空(AAL.O)は、早急に乗客の再予約に取り組むとした。同業サウスウエスト航空(LUV.N)も737MAX機を運航する。 

ボーイングは運航停止の決定を支持するとコメントを発表。同社株価は2%下落した。 トランプ大統領はまた、FAAが737MAX機に関する情報やデータを近く発表する用意を進めていることを明らかにした。