[ニューヨーク 13日 ロイター] – ニューヨーク外為市場は、英下院が合意なき欧州連合(EU)離脱不支持を確認したことを受け、英ポンドが急伸した。
米国では物価関連の指標を受け、早期利上げは見込めないとの見方が広がり、ドルは軟調に推移した。

採決直後、英ポンドは一時、1.328ドルの取引時間中高値を付けた。直近では1.39%高の1.326ドル。プロセスや今後の道筋を巡り不透明感は根強い。ドルは対ユーロで0.41%安の1.133ドル。主要6通貨バスケットに対するドル指数は0.43%安の96.515。

米労働省が発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は、ガソリン価格の上昇により前月比0.1%上昇し、4カ月ぶりのプラスになった。一方、前年比の伸びは1年半超ぶりの低水準にとどまるなど、物価上昇は抑えられており、年内の利上げに対し様子を見ることにしている連邦準備理事会(FRB)の姿勢を後押ししそうだ。ただ指標について市場関係者の1人は、方向感が定まるほど劇的な内容でなかったと話した。

メルボルン研究所とウエストパック銀行が公表した3月のオーストラリア消費者信頼感指数は98.8と1年超ぶりの低水準を記録し、悲観的な見方が楽観的な見方を上回った。これを受けて豪ドルがさえない動きとなった。

ドル/円 
    NY終値 111.15/111.18
始値 111.35
高値 111.46
安値 111.01
ユーロ/ドル 
    NY終値 1.1325/1.1329
始値 1.1293
高値 1.1339
安値 1.1290