【ソウル、モスクワ時事】北朝鮮の崔善姫外務次官は15日、ハノイで2月末に開かれた米朝首脳会談で米側が求めた「完全な非核化」について、「いかなる形でも譲歩するつもりはないし、そのような形の交渉は望んでいない」と述べた。交渉中断を示唆することで、協議再開に前向きなトランプ米政権を揺さぶり、主導権を握る狙いとみられる。
平壌での外国メディアへの発言をロシアのタス通信が伝えた。崔氏によると、金正恩朝鮮労働党委員長が近く、米朝交渉に関する声明を発表する。正恩氏は1月、制裁が続けば「新たな道」を模索すると警告しており、声明の内容によっては米朝間の緊張が再び高まる恐れもある。
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また、一部廃棄された北西部・東倉里のミサイル発射場では最近、復旧の動きが察知された。正恩氏が中断していたミサイル発射の再開を表明するかも注目される。
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